導入の背景
Honda Cars様は、北海道から、本州、四国、九州、沖縄まで、日本全国に2,000店以上の販売店を有し、自動車販売、車検、整備・修理などを主なサービスとして提供するホンダの自動車販売会社です。今回、これまで使用していた一部監視システム製品の終息をきっかけに、新たな監視システムの導入検討が開始しました。監視システムとナンバープレート認証ソフトの連携で、よりスムーズで質の高いサービスの提供を実現できる新たなシステムです。
導入前の課題
Honda Cars様の店舗には毎日たくさんのお客様が来店し、お客様に、より質の高いおもてなしをすることが第一に考えられています。システムの導入によりサービス向上を図りたい、また電動ズームや電動フォーカス機能の付いたカメラにより設置の作業負荷を低減したい、という意図があったものの、現在市販されている同系統のカメラは安定性に課題がありました。また、店舗は通常朝から夕方まで営業しており、日差しや照明の強度もカメラ映像の鮮明さに影響します。このため、このような設置環境に適したカメラを選定することは、不要な人員配備やメンテナンス費の発生を避けるうえでも不可欠です。
さらに、店舗はショールームとサービス工場のスペースが分かれており、来店の動線が複数あることから、お客様の来店が把握しづらく、お客様のお出迎えの初動対応が迅速にできないという課題も抱えいてました。ショールーム内のお客様の様子を適時把握することが難しく、特に混雑時にはタイムリーに接客することができずにクレームやCSの低下につながっていました。
導入の決め手とソリューション
VIVOTEK ナンバープレート・キャプチャ カメラIP9172-LPCは、設置が簡単で、迅速にクリアな画像をキャプチャします。通常、カメラで撮影したナンバープレートの画像の鮮明さに影響を与える、車両がライトを点灯している夜間でも、このモデルは画像の鮮明さを高いレベルで維持することができます。つまり、輝度差の激しい環境下でも、このカメラでは白飛びや黒つぶれのない高品質の映像を撮影できます。
VIVOTEKは今回、パートナーであるForceMedia社と協力し、PMC社の車番認識システムVehicleVisionとのシステムインテグレーションを実現しました。このシステムでは、カメラで撮影したナンバープレート画像が、Honda Carsの店舗の顧客管理システムと紐づけられ、顧客の来店目的や前回の担当スタッフ等の情報をリアルタイムに表示します。お客様が来店すると、インカムで店内に通知してお出迎えや、座席の管理、またお客様の待ち時間や滞在状況の把握が可能です。お客様の背景情報をスムーズに把握することで、サービスの動線を大幅に最適化し、店舗スタッフ全員でのきめ細やかなフォローが実現できるようになり、最終的にCS向上につながっています。
導入後の効果とお客様の声
VIVOTEKはForceMedia社と連携して、自動車ディーラー向けのセキュリティソリューションを提案しており、Honda Cars様をはじめとする日本全国の自動車メーカーのディーラー店舗で好評を得ています。「VIVOTEK IP9172-LPCは、クリアな画像と正確な認識が可能なナンバープレート・キャプチャカメラです。システムの導入によって、よりスムーズで質の高いサービスの提供が可能になり、顧客満足度を大幅に向上させることができました。また、環境光の影響を受けにくいため、カメラの設置場所として制約が少なく、様々な拠点への設置のハードルやコストを抑えることができています」と、PMC社のシステム担当者は述べています。 VIVOTEKは現在、このセキュリティソリューションを日本国内の20店舗以上に展開しており、引き続き複数のディーラーに導入拡大予定です。今後も自動車ディーラーのサービス品質向上の助けとなれるようなソリューションを提案していきます。