導入の背景
有料道路N4は、南アフリカの行政首都プレトリアからインド洋の深海港のあるモザンビークの首都マプトまで、630kmに及ぶブラウンフィールドの有料道路コンセッションです。2000年8月に開通したN4は、ボツワナからモザンビークまで南アフリカを縦断する、この地域で最も重要な貿易ルートの1つです。
導入前の課題
有料道路N4での監視は、ほとんどがアナログカメラとDVRによるものでした。630kmもの距離に設置された古いアナログ機器をIP監視カメラに交換することは、それだけでも大変ですが、日々の料金業務を妨げずにシームレスに移行する必要もありました。
導入の決め手とソリューション
Trans Africa Concessions(TRAC)社の委託を受けたVIVOTEKは、システムインテグレータであるAfrica Technology Operations and Maintenance(ATOM)社と協力し、有料道路N4に設置された数百台のカメラのアップグレードと交換を行いました。これには、多数の別個のDVRから、VIVOTEKのVAST 2ソフトウェアを使用した一括管理システムへのアップグレードも含まれました。N4には、ナンバープレート認証(LPR)用に、合計130台のVIVOTEKの200万画素カメラIP9165-LPR-A Kitが設置されました。これらのカメラは、屋外に対応する防塵防水IP68規格および耐衝撃性IK10規格に準拠したハウジングに加えてアンチグレア機能を備え、2車線にわたり最高時速90km/hでも鮮明なLPRが可能です。 さらに、N4沿いの料金所レーンに105台のVIVOTEKのカメラIB9387-HTを設置することで、広範囲全体を監視できるようにしました。IB9387-HTは、500万画素のハイレゾ対応屋外バレット型であり、1080Pで30/60fpsの優れた画質を提供します。また、夜間視認性を高めるために最大50mまで有効なIR-LEDを搭載しています。IP9165-LPR-A KitとカメラIB9387-HTは監視と検知という二重機能を備え、故意か否かにかかわらず、あらゆる事故の金銭的損失を効果的に抑えます。 さらに、N4沿いにある料金所内には105台のVIVOTEKのカメラIT9389-Hを設置し、トラブルが起こった際の証拠として高品質の音声付き映像データを録画できるようにしました。IT9389-Hは、500万画素の屋外タレット型であり、VIVOTEKの夜間視認機能(SNV)と120dB WDR Proを搭載し、いつでも30fpsでハイレゾ画像を提供します。
導入後の効果
VIVOTEKは、TRAC社に優れた費用便益トレードオフを提供しました。有料道路N4では、アナログカメラとDVRからなる旧式システムが、VAST 2中央管理ソフトウェアを使用したシームレスなIP監視システムに高解像度LPRカメラと500万画素の監視カメラを統合したネットワークに置き換えられました。VAST 2は、エンドユーザー分析を提供するだけでなく、カメラのマネジメントを簡素化しました。周辺機器も含めたシステム全体の向上を、他社のDVRと同程度の価格で実現することができました。
導入後の効果とお客様の声
Trans Africa Concessions(TRAC)社は、「私共は多くのメーカーのカメラを採用してきましたが、セットアップと設定が簡単で製品の信頼性も高いVIVOTEKが気に入っています。費用対効果の良さもポイントです」と述べています。