導入の背景

垂直市場への進出を目指すDelta Electronics社は、世界有数のIP監視プロバイダーであるVIVOTEKに、台湾中壢新工場の包括的なスマートIP監視ソリューションの構築を依頼しました。このソリューションは、ネットワークカメラ群をオンライン画像マネジメントシステムで一括管理し、AIベースの画像解析ソフトで処理することにより、対象エリアの画像をリアルタイムで提供しながら工場内にアラートを瞬時に発することができるソリューションで、迅速な対応と理想的な作業環境を実現します。VIVOTEKのスマートIP監視ソリューションは、職場をより安全にするだけでなく、作業効率を劇的に向上させます。対象エリアのリアルタイム可視化は、ソフト面の強みとハード面の強みを統合するVIVOTEKの優位性を改めて示しています。

導入前の課題

VIVOTEKは、生産ライン、物流エリア、保管エリア、外壁、アクセスポイント、管理センターという6つの主要エリアを対象としたスマートIP監視ソリューションを中壢工場用にカスタム設計し、建物間、フロア間、現場間の監視問題を軽減しました。ネットワークカメラは画像マネジメントシステムで一括管理されており、火災、機器の異常、稼働フロアの放置物、侵入、境界線の突破など、さまざまな状況で瞬時にアラートを発することができます。またソリューションを入退室管理システムなどと連携させれば、工場のセキュリティ強化、LPRの実現、交通アクセスやスケジュールの効率的な管理も可能になります。映像は管理センターに中継され、経営判断や業務効率化に重要なデータを特定して管理することができます。

導入の決め手とソリューション

中壢工場には150台を超えるVIVOTEKのスマートIP監視カメラが設置されました。そのうち、約100台が屋内ドーム型カメラFD8166A-N、50台以上がバレット型カメラIB9367-H、IB9367-HT、IB9367-EHT-v2とカメラIB9387-LPRでした。さらに、VAST 2 IPビデオマネジメントプラットフォームを採用して、VIVOTEKのLPR ソリューション、サイバーセキュリティマネジメント・ソリューション、Smart VCA、Smart Searchを統合することで、完全なデジタル伝送とシステム統合を実現し、工場マネジメントに相乗効果をもたらしました。

導入後の効果

Delta Electronics社と提携して以来、VIVOTEKはビルディングオートメーションビジネスグループと緊密に協力してきました。Delta Electronics社が完全なスマートビルディングソリューションの提供に尽力する一方、VIVOTEKはセキュリティの限界を突破することに注力するとともにAI、エッジコンピューティング、IoT技術をIP監視機器に適用してデジタルデータのリアルタイムストリーミングを実現し、実際のビルと仮想空間を融合して互いの利点を生かしたスマートビルディングエコシステムを構築しました。昨年完成したDelta Electronics社の中壢工場は、Delta Electronics社によるスマートビルディングのフレームワークとVIVOTEKのセキュリティソリューションとの統合が成功した代表事例です。2021年、AutoDesk社のBIM+ Innovative Application Awardを受賞したDelta Electronics社のiBMS（Intelligent Building Management System）は、VIVOTEKのセキュリティソリューションとビルの電気機械・空調・照明システムをリンクさせ、スマートモニタリングと運用・メンテナンスの効率を大幅に向上させました。